研究課題/領域番号 |
16K16783
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
高橋 由貴 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (90625005)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本人の英語詩 / 女性詩人 / William Empson / 地上楽園 / 日本の英語詩 / 雑誌「地上楽園」 / 日本の女性詩人 |
研究成果の概要 |
本研究では、1920-30年代に英語で詩作を行った畠山千代子の残した遺稿資料の保全・調査とデータベース化を行った上で、その整理と分析を行った。特に、W・エンプソン(William Empson) からの詩の添削箇所と詩の改稿過程について翻刻・読解及び日本語詩の草稿ノートに書きつけられた詩の改稿についての翻刻・読解に力を入れて進めた。この調査によって、エンプソンによる英語詩への関与と畠山千代子の英語詩断念の経緯、千代子の英語詩及び日本語詩の特質と意義を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の詩壇からも英国からも遠く離れた東北の片隅で書かれた、英詩という規格から外れる千代子の英語詩を、日本文学や比較文学研究の分野からアプローチすることで、母語から出て書く文学例として再評価をおこなった。 また、既に著名になっていた英詩人が、親しくない日本人女性に、懇切丁寧に英詩の添削・指導をするという世界的にも珍しい事例であることに着目し、エンプソンの添削・指導という詩の形成過程(書き換え、生成論的面白さ)そのものに着目する研究を行い、〈健常/隻手〉〈英国/東京/東北〉〈男性/女性〉〈英語話者/非英語話者〉と常に劣位におかれる千代子とその詩の問題詩を考察した。
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