研究課題/領域番号 |
16K16784
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
小田 夕香理 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 准教授 (70511880)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ブロンテ / 英文学 / 女性文学 / 20世紀 / ヴィクトリア朝 / 英国 / イギリス / 19世紀 / エミリ / シャーロット / アンジェラ・カーター / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、1945年以降に発表された、英国の女性作家たちによる、ブロンテ姉妹に関連する作品を分析することにより、ブロンテ姉妹というヴィクトリア朝の女性作家の作品や人生が、女性の社会進出が進んだ20世紀の中盤以降においても、様々に書き直される理由の解明を試みた。1945年以降、英国の女性作家たちが、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』とエミリ・ブロンテの『嵐が丘』を、その時代に相応しい形で作品に取り入れてきたことが明らかになったこと、これら二つの作品には、それを可能にする普遍性と特殊性があることを確認できたことが本研究の成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は、英国文学史のなかに『ジェイン・エア』と『嵐が丘』に関連する1945年以降の英国女性作家の作品の系譜を見出し、女性の生き方の問題を中心とした普遍の要素が、現代の英国の女性作家たちにこれらの作品を書き直させているのだという結論に至ったことにある。また、これらの作品の普遍性を知らしめているのは、ブロンテ姉妹の作品と人生が混ざり合って人々を魅了するという特殊性であるという考察にも、学術的意義が見出される。
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