研究課題/領域番号 |
16K16786
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
雲島 知恵 奈良女子大学, 理系女性教育開発共同機構, 講師 (50737434)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 旅行記研究 / ジェンダー / クリティカル・ミックス・レイス・スタディーズ / トランスナショナル・フェミニズム / Matilda Chaplin Ayrton / Marie Stopes / Yei Theodora Ozaki / 女性科学者 / 女性とネットワーク / 旅行記 / Mixed Race Studies / 文学的外交 / 日露戦争 / 植民地主義 / ジェンダー科学史 / ジェンダー外交史 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治期から昭和初期の日本を訪れた英国人女性科学者(Matilda Chaplin Ayrton, Marie Stopes)、また日英の国際結婚から生まれたミックス・レイスの女性(Yei Theodora Ozaki)の旅行記、及び文学作品に注目し、ジェンダー、人種の狭間に置かれた女性達が、文筆活動を通して、制度化された差異の境界線を乗り超える、或いは引き直す作業を描いた。開国後の日本が、ヴィクトリア朝後期の新たな女性観と相まって、女性作家達に新たな言説の場を与えていたことも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、英文学研究の旅行記研究分野において取り残されている女性による日本関連旅行記に注目することで、日本との繋がりが可能にした女性科学者達の学際的活動を明らかにしたこと、またイギリス系日本人女性作家の作品に注目する事で、クリティカル・ミックス・レイス・スタディーズに興味深い一例を提供している事である。 また社会的意義は、女性に高等教育の機会が与えられた初期の女性科学者及びミックス・レイスの女性作家の活動の調査を通して、少数派の活躍における相互支援コミュニティの存在の重要性について改めて確認している事である。
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