研究課題/領域番号 |
16K16792
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
貞廣 真紀 明治学院大学, 文学部, 准教授 (80614974)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トランスアトランティック / 文学史 / アメリカ文学 / ハーマン・メルヴィル / ウォルト・ホイットマン / イギリス社会主義 / 世紀末 / アメリカン・ルネサンス / イギリス / 社会主義 / 環大西洋研究 / メルヴィル / ホイットマン / ソロー / イギリス世紀末 / 環大西洋文化交流 |
研究成果の概要 |
アメリカン・ルネサンスの作家たち(特にメルヴィル、ホイットマン、ソローの3人)が世紀末のイギリスでどのように評価され、特に社会主義の国際ネットワークにどのように位置づけられてきたのか、受容の実相とその影響について調査を行った。その際、受容における物質的条件(国際著作権、出版社の政治傾向など)や、従来軽視されてきた英米の批評家の活動を合わせて検証することで、ナショナリズムの枠に収まらない環大西洋文学交流の位相で「アメリカ古典文学」を理解することが可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、19世紀中葉のナショナリズムの中で花開き、冷戦時代の例外主義の中で再評価されてきたアメリカ古典文学が、世紀転換期のイギリス文壇や社会主義運動との関係の中で再評価され、その輪郭が形成されたことを明らかにした。本研究の学術的意義は、古典文学をより流動的で相互干渉的な環大西洋文化交流の文脈に位置づけた点にある。それは、19世紀のトランス・ナショナルスタディーズに貢献すると同時に、文学史の「時代区分」としての「アメリカン・ルネサンス」の見直しにもつながる意義を有するものである。
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