研究課題/領域番号 |
16K16794
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 一橋大学 (2017) 早稲田大学 (2016) |
研究代表者 |
小林 広直 一橋大学, 大学院法学研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD) (60757194)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ジェイムズ・ジョイス / James Joyce / アイルランド / 憑在論 / イデオロギー / トラウマ / モダニズム / ジャック・デリダ / 英米・英語圏文学 / ジークムント・フロイト / 亡霊 |
研究成果の概要 |
本研究は、最新の文学理論であるTrauma StudiesおよびGhost Studiesの知見を参照し、ジェイムズ・ジョイスの初期2作品『ダブリナーズ』と『若き日の芸術家の肖像』における亡霊表象を分析した。 上述の研究課題名にあるように、20世紀初頭のアイルランドは「悪夢」という名の歴史に取り憑かれていた。本研究が明らかにしたのは、ジョイスが亡霊的な人物―「姉妹たち」のフリン神父や『肖像』のウルフ・トーン―を登場させることで、それぞれの主人公がいかにして、アイルランドを支配する政治的且つ宗教的権威(とそのイデオロギー)がもたらしたトラウマ的経験を乗り越えようとしているかを描いたことである。
|