研究課題/領域番号 |
16K16801
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
吉川 順子 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (90732032)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ジャポニスム / 日仏文化交流史 / ジュディット・ゴーチエ / 19世紀フランス文学 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
欧米の大衆に日本文化を紹介した先駆であるフランスの作家ジュディット・ゴーチエの日本関連著作の全体像を描き出し、扱われた主題や作品制作の経緯を明らかにしたほか、その意義を日欧文化交流史に位置付けた。さらに3つの具体的な日本文化(「祭り」「和歌」「国生み」)について、本作家の著作を含め日欧交流黎明期から20世紀に至るまでの日本関連書籍における解釈の変遷を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日欧文化交流で重要な役割を果たしながら、その活動について十分に研究されていなかったジュディット・ゴーチエの日本関連著作の諸側面を調査することで、文学におけるジャポニスムの一端を明らかにしたほか、それをフランス本国における作家の没後百年の記念書籍内で公表することで、かつての豊かな日仏文化交流をフランスの読者に提示することができた。またその著作が、忘れ去られた日本文化を記録していたり、異文化受容が新たな創造を生むメカニズムを示していたり、外国における日本研究の広がりを知る入口となり得るなど、現代の日本において持つ意義も明らかにした。
|