研究課題/領域番号 |
16K16807
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 学習院大学 (2017-2020) 日本大学 (2016) |
研究代表者 |
志々見 剛 学習院大学, 文学部, 准教授 (40738069)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 歴史記述論 / ルネサンス / フランス / 歴史論 / トゥキュディデス / 歴史記述 / ボードワン / ポリュビオス / フランス文学 / 古典の受容 |
研究成果の概要 |
第一に、歴史記述論を扱うボードワンやボダン、ラ・ポプリニエの著作を主な対象として、ポリュビオスやハリカルナスのディオニシウスなどのギリシャ歴史家がどのように扱われているかを分析した。 これに加えて、モンテーニュなど、歴史を専門とするわけではない著者の作品においても、歴史をめぐる同時代の議論がいかに反映されているかを検討した。 さらに、トゥキュディデスをめぐる古代の議論(ルキアノス、ハリカルナスのディオニシウス、キケロなど)が、16世紀の新しい文脈の中で、どのように取り上げられているかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルネサンスの歴史記述論は、狭義の文学研究にとどまらず、修辞学、文献学、道徳哲学、政治学、神学など、さまざまな隣接する分野との相互的な影響のもとに、初めて成り立つものである。本研究では、こうした連関の一端を示すことができた。 また、宗教戦争やそれに伴う王権の動揺といった新たな問題に直面したそれぞれの著作家たちが、いかに過去の文化的な遺産にさかのぼって、課題を再設定し、その解決を模索したかということは、おそらく現代の問題にも示唆を与えうるものに相違ない。
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