研究課題/領域番号 |
16K16819
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東京外国語大学 (2018) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
早田 清冷 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (20773873)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 満洲語 / 格標識 / 鼻音 / 母音弱化 / 韃靼漂流記 / 満洲文字 / 奪格 / 対格 / 撥音 / 鼻母音 / 言語学 / 外国語(中・英・仏・独除く) |
研究成果の概要 |
本研究は17世紀の古典満洲語を,格標識を中心に分析した。格標識の音形と機能を分析するとともに,満洲文字表記と当時の口語音との乖離についても考察した。満洲文字資料だけでなく,日本語の仮名で表記された満洲語資料も用いた分析をとおして,17世紀半ばの満洲語の口語における鼻音の音声と母音弱化についても考察した。さらに,当時の日本語におけるハ行子音の音声に関しても考察を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母語として衰退するより前の初期の満洲語には,後代の文典に見られる文法,文字,音声などの説明とは合致しない事実が多い。この時期の満洲語の文法形態素や音声の基本的な問題を扱い,さらに当時の日本語と満洲語の音声の違いも考察した本研究は,単に自然言語としての満洲語に関する多くの知見を得たのみならず,日本語の音韻史や,満洲語話者が漢文など他の言語で書かれた資料をあまり残さなかった時期の歴史や文化の理解にも貢献するものである。
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