研究課題/領域番号 |
16K16822
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 千葉工業大学 (2017-2018) 新潟大学 (2016) |
研究代表者 |
木島 愛 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (40767563)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 凝結表現 / 知覚動詞 / 日仏対照 / 語彙文法 / 語彙文法理論 / 凝結度 / 日仏対照言語学 / 辞書記述 / 仏語学 |
研究成果の概要 |
凝結表現(固定表現,慣用句)は,表現を構成する各要素の意味の総和からは予測ができない意味を生じさせる表現であり,「凝結」という現象は,実際には文法化されている場合が多く,意味論だけではなく,統辞論や語用論の分野にも密接に関わっている.本研究では,視覚を表す動詞を含む凝結表現に焦点をあてた.それはフランス語と日本語の知覚動詞の中でも使用頻度が高く,知覚の中でも特に視覚は,関連する語彙が多いからである.フランス語と日本語の視覚を表す凝結表現に関して,現在両国で行われている凝結表現に関する研究をまとめ,辞書記述と実際の例文から,使用語句の差を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は,従来例外とされきたフランス語の凝結表現を中心に据え,辞書の記載と実例を動詞の統辞的意味的側面から比較分析したことである.社会的にも,使用頻度を明らかにしたことで,学習者が使用頻度の高い順に効率よく学習する手助けとなる. 第二に,語彙文法理論の「凝結」という概念を用いたことである.名称や定義によって,同一に扱われることのなかった動詞句,動詞的コロケーション,比較を使用する動詞的構造,動詞と副詞句による慣用表現などが全て研究対象となるからである.類似表現であっても,「凝結度」を分析概念として導入したことで,より緻密な記述が可能となった.
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