研究課題
若手研究(B)
本研究はUNESCOが2009年に報告した日本の消滅危機言語の内6つを占める琉球諸語の、文法記述、記録保存、継承保存を並行して進めることを目的とする社会課題解決型のプロジェクトである。研究代表者がフィールドワークを行っている与那国島と沖永良部島を中心に、地域言語コンテンツの制作と利用を核とした複数のプロジェクトを、地域言語コミュニティと協働で進めた。地域言語コンテンツの制作過程で文法記述が進み、制作物は言語の記録として蓄積され、かつ言語の継承にも利用可能なものが数多く生み出された。
本プロジェクトが制作した地域言語コンテンツは消滅危機言語の記録として蓄積され、さらに言語継承にも利用されている。言語の記録や利用可能な学習教材がほとんど存在しない現状を変えたと言える。また基礎研究として地域言語の理解度を測定する心理言語学実験を行い、60歳以上の流暢な母語話者と日本語モノリンガルとなっている小さな子供たちの間の世代に、非常に多くの「潜在話者」が存在することを明らかにした。これまで過小評価されてきた潜在話者の存在を客観的な実験結果によって指摘し、さらに彼らと協働して消滅危機言語の継承保存を進めたことは、学術的にも社会的にも意義のあることだと考えられる。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (45件) (うち国際学会 12件、 招待講演 30件) 図書 (8件) 備考 (8件)
ICU Working Papers in Linguistics
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木部暢子(編)『明解方言額辞典』三省堂
巻: -
国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers
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120006381945
https://repository.ninjal.ac.jp/records/1433
木部暢子,麻生玲子(編)『新しい地域文化研究の可能性を求めて』
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言語記述論集
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田窪行則、John Whitman、平子達也(編)『琉球諸語と古代日本語―日琉祖語の再建にむけて』
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