研究課題/領域番号 |
16K16828
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
山田 敦士 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (20609094)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ワ族 / 書承文化 / リテラシー / 言語リテラシー / 文字 / テクスト / 雲南 / 碑文 / 雲南省 / 少数民族 |
研究成果の概要 |
雲南地域には、近年に至るまで、多くの無文字社会が存在した。ワ族も長らく無文字であったが、20世紀に外部よりもたらされた文字表記により、多文字併存へと急速に社会の姿を変えつつある。本研究では、無文字から有文字への文化変容を明らかにすることを目的に、ワ族社会に対するフィールド調査を実施した。その成果として、言語表象物の収集と情報資源化をおこなうとともに、文字表記の使用実態および文字表記を取り巻く諸活動の分析を公開した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは文字表記に囲まれて暮らしている。文字表記は明らかに後発的な文化であり、私たちも過去のある段階で文字表記と出会い、依存を深めてきたはずである。本研究では、無文字から有文字へと日常を変えつつあるワ族を通して、人間と文字表記との関係の解明に取り組んだ。ワ族社会において、文字表記やそれによって記されたテクストは「コト」を記す媒体ではなく、唯一無二の「モノ」としての特徴を垣間見せる。ICT技術が発達し、文字表記を介した情報のやり取りはますます頻繁に、かつ無自覚なものになっていくだろう。文字表記との本質的な関係を知ることは、私たちの過去から今日を省み、未来を定めることにも役立つはずである。
|