研究課題/領域番号 |
16K16829
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 中央学院大学 |
研究代表者 |
王 振宇 中央学院大学, 商学部, 准教授 (70532191)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 漢語方言 / 湘語 / 平話 / 邵陽県平話 / 湘話 / 湘方言 / 危機言語 |
研究成果の概要 |
本研究の対象は中国湖南省邵陽県北部で話されている「邵陽県平話」という漢語方言である。この方言は周辺のことばと著しく異なる特徴を数多く有しているが、これまで調査や記述が殆ど行われていない。「邵陽県平話」の話者は現在非常に少なく、しかも多くが75歳以上の高齢者であるため、消滅の危機が非常に高い。本研究は28年度から30年度までの3年間にわたって、この消滅の危機に瀕した「邵陽県平話」の音韻、基礎語彙、文法に対する調査作業を行い、現地調査で得られた音声資料を文字化し、「邵陽県平話」のデータベースを構築した。また、6本の学術論文と4回の学会参加を通して研究成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで「邵陽県平話」に関する文献資料はほとんどなく、また現在の話者が殆ど75歳以上の高齢者であるため、調査・記述の必要性と緊急性が極めて高い。本研究は「邵陽県平話」に関する唯一の体系的な研究であり、邵陽県方言の音韻・語彙・文法のデータベースを構築するなどの作業を通して、もうじき消滅する邵陽県平話の一部を保存することができたと同時に、中国語方言の記述研究に貢献ができると考えられる。
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