研究課題/領域番号 |
16K16837
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 埼玉大学 (2018-2019) 日本大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
鮮于 媚 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (60734738)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 促音 / 知覚範疇化 / 濃音 / 平音 / 発話速度 / 長母音 / 特殊拍 / 韓国語 / 第二言語習得 / 言語間の子音の類似性 / 生成調査 / 促音挿入 / 促音の知覚 / 韓国語の濃音 / 日本語学習者 / 長短音素 / フォルマント / 先行母音 / 日本語のリズム / 韓国語の濃音と平音 / 言語間の子音の類似性と学習 / 音声学 / 促音の知覚と生成 / 促音挿入と促音へのバイアス / 重子音 |
研究成果の概要 |
本研究では、韓国語母語話者による促音判断、特に、促音挿入知覚特性・生成特性について調査した。知覚調査では、韓国語の濃音と平音と促音と非促音の知覚境界を調査した。その結果、韓国語の語中の濃音と平音の判断する際に必要な時間長は、促音より短いことが分かった。つまり、韓国語の濃音と平音の知覚判断特性をそのまま代用すると、促音挿入判断につながる可能性があることが検証された。生成調査では、韓国語母語話者による促音挿入音声は、日本語母語話者が生成している促音より語中の時間長は長くない。先行母音の変化は個人差が多いことが分かった。このことから、促音への二次的手がかりが促音挿入の特徴である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、日本語学習者の促音挿入に関する科学的な検証を試みた。日本語の音声の中で、特殊拍、長短音素は、大変重要な学習要素ではあるため、その実態の科学的な検証が欠かせない。特に、学習者がどのようにして、特殊拍を聞き取り、発音しているのかについては、学習方法の応用の際にも必要な資料である。本研究では、韓国語母語話者を対象とし、促音知覚と生成の特徴について調査した。その結果、母語の類似した子音による影響があることが科学的に証明された。ただ、学習を進めることで、そのような知覚特性は変化するが、そのためには、音声の文脈情報が欠かせないことが分かった。これらの結果は、今後、ICT音声教育への応用につながる。
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