研究課題/領域番号 |
16K16843
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
下地 理則 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (80570621)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 言語学 / 日本語学 / 方言学 / 情報構造 / 言語類型論 / 琉球諸語 / 日本語 / 方言 / 焦点 / 琉球語 / 焦点標示 / とりたて / 格 / 係り結び |
研究成果の概要 |
本研究では、琉球諸語における焦点助詞 (du, ga)による焦点標示の方言差(バリエーション)を記述するとともに,そのバリエーションに関して,可能なパターンを記述でき,不可能なパターンを予 測できるモデルを提示することに成功した。焦点助詞の使用が、焦点タイプ(WH焦点vs. WH応答焦点 vs. 対 比焦点)と焦点ドメイン(項焦点 vs. 述語焦点)の2つの変数で記述できることを示した。さらに、琉球諸語の焦点標示に関して,通方言的に以下の2つの階層 を提案した。 (1) 焦点タイプの階層:対比 > WH応答 > WH (2) 焦点ドメインの階層:項 > 述語
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの琉球語学では、焦点助詞の使用に関する方言差が注目されておらず、焦点があるところには焦点助詞が使われるものと漠然と想定されてきた。しかし、経験的に、「北琉球語では焦点助詞がなかなか聞かれないが、南琉球ではよく聞かれる」という印象はどのフィールドワーカーも持っていたのも事実である。本研究は、この印象論的な方言差を初めて明確にし、かつ予測可能な形で一般化した点に大きな学術的意義がある。
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