研究課題/領域番号 |
16K16844
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
鳴海 伸一 京都府立大学, 文学部, 准教授 (90611799)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 語史 / 類型化 / 漢語の日本的変容 / 時間的意味 / 程度的意味 / 評価的意味 / 国語学 |
研究成果の概要 |
程度的意味・評価的意味を発生させた漢語副詞の事例として、「けっこう(結構)」の語史をまとめ、口頭発表をおこない、論文を発表した。「代用字表記語」に関する共同研究をもとにしたブース発表をおこない、それをもとに、他の事例を研究した論文を発表した。語史研究をふまえた古文解釈の事例として「方丈記」冒頭文をとりあげ、論文を発表した。日本語史叙述についての方法論的な議論の一環として、理論的総合を視野に入れた個別の語史研究のありかたを検討した論文を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個別の語史を総合することによって、副詞の意味変化のありかたを類型化してしめすことを目ざした点に学術的意義がある。この視点は、漢語副詞の発達を、漢語の日本的変容の現象のなかでとらえなおすとともに、日本語における副詞の変化・発達の歴史において、漢語受容のはたした役割を考察することを、将来的な視野に入れるものである。さらに、本研究においておこなった語史研究は、そのような理論的総合を視野に入れた個別の語史研究のありかたを、方法論的に検討する作業の一環としての意味をもつ。
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