研究課題/領域番号 |
16K16846
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
林 直樹 日本大学, 経済学部, 講師 (70707869)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | あいまいアクセント / 首都圏東部域 / 音響的指標 / 下降幅 / ピーク位置 / 音調 / アクセント / イントネーション / 埼玉特殊アクセント / 音響的特徴 / 発話調査 / 聞き取り調査 / 首都圏東部域音調 / 音響的分析 / 東京 / 千葉 / 埼玉 |
研究成果の概要 |
本課題は、首都圏東部域(東京東北部・千葉西部・埼玉東部)に分布するあいまい音調について、聞き取りによる分析や音響的指標を用いた分析など、多角的な手法によってその実態を明らかにすることを目指すものである。 本研究の結果、首都圏東部域音調は、東京中心部音調に比べて下降幅が小さく、相対ピーク位置が型によって大きくは異なっていないことを明らかにした。さらに、多変量解析の手法を用いた首都圏東部域音調のタイプ分類も行った。 画定した音響的指標に基づき、合成音声を作成し、それを聞かせる調査方法の試行にも取り組むことにより、アクセント・音調を客観的・総合的に捉えるための基盤を整えることもできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アクセント研究・音調研究に位置づけられるものである。この研究領域では音響的指標を取り入れた分析が部分的に行われているものの、未だ活発に行われているとは言いがたい。本研究は、音響的指標をアクセント研究・音調研究に導入したものとして学術的な意義があるといえる。 なお、首都圏東部域は「方言」がある地域としてあまり認識されないが、本調査時点で方言的特徴がみられる話者は60代以上の高年層に限られていた。すなわち、今調査しなければ近未来にその実態が掴めなくなってしまうと予想される。この点において、本課題を「危機言語・方言」の研究としても位置づけることができ、社会的な意義もあると考える。
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