研究課題/領域番号 |
16K16850
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 名古屋女子大学 (2017-2018) 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 (2016) |
研究代表者 |
市村 由貴 (渡辺由貴 / 渡辺 由貴) 名古屋女子大学, 文学部, 講師 (10569776)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本語史 / 複合辞 / 連語 / コーパス / 中世語 / 近世語 / N-gram / 日本語学 / 国語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、中・近世日本語における複合辞・連語の使用状況を明らかにすることを目指した。具体的には、『日本語歴史コーパス』のデータを用いて中世・近世日本語資料の単語N-gramデータを抽出した。このN-gramデータを出現頻度・出現環境・文法的機能・意味の希薄化等の観点から整理し、複合辞・連語リスト作成のための分析を行った。さらに、資料ごとの複合辞・連語の出現状況から、各資料の特徴や通時的変化を検討した。また、複合形式の計量的研究手法の確立を目指し、『現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)』のデータを用いた複合辞の研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中・近世語における複合辞・連語形式については、個別形式に関する研究はなされているものの、その全体像が明らかにされているとはいいがたい。本研究において、統一的に形態論情報が付された『日本語歴史コーパス』のデータを用いて中・近世語における複合辞・連語の使用状況を調査した。これを計量的に検討したことにより、客観的指標に基づいた複合辞・連語研究を進めることができた。本研究で抽出・整理したN-gramデータは、日本語史分野における複合辞・連語研究の基礎的データとなりうる。また、現代語で用いられている複合辞の成り立ちや、複合辞化・連語化の傾向を検討する上でも重要な資料となるものである。
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