研究課題/領域番号 |
16K16858
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
渡辺 拓人 熊本学園大学, 外国語学部, 講師 (00734477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 英語史 / 未来表現 / 近代英語 / 英語学 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代英語期における近接未来表現カテゴリーの創発に関わる問題を扱った。初期近代英語で用いられていた様々な表現のうち、あるものは現代まで残り、あるものは残らなかった。本研究は、残ったものと残らなかったものの違いを検討し、形式や意味の面での安定性が各表現の命運を左右した可能性を指摘した。また、on the point of doingの異形態の交替を扱い、of doingで終わる現在の形が定着した背景には複合前置詞の発達があるとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近代英語期における未来表現の変遷を、近接未来表現という新たなカテゴリーの創発という観点から捉える点に意義がある。従来、英語未来表現の発達に関する研究は、will/shall の交替とその規範文法との関係や、be going to のような個々の表現の発達など、局所的側面に注目したものが多く、全体的視点から捉える試みはほとんどなされてこなかった。しかし、本研究の考え方により、過去数百年間に生じた未来表現の発達や変遷を、散発的・個別的な現象としてではなく、体系的変化として捉え直すことができる。
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