研究課題/領域番号 |
16K16877
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
林 裕子 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (10649156)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ワーキングメモリトレーニング / ワーキングメモリ / 外国語教育 / 読み聞かせ / 小学校英語 |
研究成果の概要 |
本研究では、小学校4・5学年児童を対象に、読み聞かせ活動(Interactive Book Reading:IBR)とワーキングメモリトレーニング(WMT)を実施し、外国語の語彙力(英語力)向上への効果を検証した。約1ヶ月に亘り、外国語活動の授業時間にISTを実施した結果,英語力の有意な伸びは見られなかった。次に,5週に亘るWMTを実施した結果,WMT群の英語得点の方が統制群の得点より高い傾向が示された。本研究では,IST群に比べてWMT群の英語力の得点が有意に高い傾向が示されたが,統制群との有意差は見られなかったため,各介入の単独及び相乗効果については今後検証を進める必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワーキングメモリは課題遂行に向けて情報を一時的に保持しつつ,その情報を処理する機能を果たす目標指向型の記憶システムである。例えば,読み手は文章理解のために読んだ内容と既存の知識を絶えず照らし合わせ,リアルタイムでの情報処理を行う。今日の外国語教育において,4技能を統合的に活用して互いの考えや気持ちを即興且つ創造的に伝え合う力の育成が目指されている。ワーキングメモリトレーニングを実施することにより,外国語による言語課題の遂行を支えるワーキングメモリ容量の個人差と外国語能力の発達の因果関係を明らかにできる点において学術的意義があるほか,個に応じた指導支援の提案にもつながり,教育的意義も大きい。
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