研究課題/領域番号 |
16K16886
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
劉 驫 九州大学, 言語文化研究院, 助教 (00756223)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 機能語 / 習得難易度 / 文構造の複雑さ / インプット頻度 / 母語の転移 / 誤用タイプ / 教授方法 / 誤用分析 / 教育文法 / 教授法 / 言語学 / 中国語 |
研究成果の概要 |
本研究は難しいと考えられてきた機能語「了1」「了2」「着」「過」「就」「才」に焦点を当て、某大学の初級中国語履修者を対象に、横断的調査を用いてそれぞれの機能語の習得難易度を推定した上、同じ機能語の異なる機能には難易度の差が認められた。このような差が生まれた理由として、母語の転移と文構造の複雑さが考えられる。そこで、可能な限り難易度の差を軽減し、学習効果を高めるため、本研究は主にインプットの頻度という観点から複数の実験を行い、より有効な教授法を実現するための提案を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教科書における文法記述の意義は言語学研究への貢献だけではなく、学習者が目標言語を勉強する際に手助けになるはずであるが、現時点では研究者によるトップダウン的な記述が多い。これに対して、本研究は学習者の立場から学習状況を把握し、効果的な教授法を提案したことは、日本語話者専用の教育文法の構築に貢献できると考えられる。また、中国語教育に関する先行研究はほとんど1回きりの調査に基づいたものであり、研究成果を教育現場への貢献まで発展させたものは少ない。そこで、本研究の成果を現場へ還元することで、機能語に関する治療的な教授法の実現とともに、質の高い教材開発への革新的な知見が導き出されることが期待される。
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