研究課題/領域番号 |
16K16892
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 京都女子大学 (2018) 神戸女学院大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
下村 冬彦 京都女子大学, 文学部, 准教授 (80755744)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ビジュアルシャドーイング発話速度 / 英語が得意な学習者にもシャドーイングは有用 / 高速ビジュアルシャドーイング / 英語の得意な学生もリスニング力向上 / シャドーイングの速度を上げることが発音より重要 / 高速オーバーラッピング(高速被せ読み) / 効果的な英語リスニング教授法 / リスニング力向上には発音より発話スピードの向上 / 英語リスニング教授法 / 高速テキスト付シャドーイング / 音読 / TOEIC / 教授法 / カリキュラム論 / リスニング指導 / 高速シャドーイング・オーバーラッピング |
研究成果の概要 |
学習者のシャドーイング時の発話速度のリスニング力の伸びへの有意差の有無を調べた結果、高速でのシャドーイングを意識した学生が、シャドーイング時に発音を重視した学生よりもTOEICリスニングスコアの伸びが大きいこと、英語上級者もシャドーイング練習の結果、ボトムアッププロセシングのさらなる自動化またはトップダウンプロセシングの効率化などの要因によると考察される100点以上のTOEICリスニングスコア向上の可能性があることが明らかになった。本研究では、発話速度とリスニングスコアの伸びに優位な統計上の相関性は見受けられないが、2グループ間の発話速度にさらに大きな差をもたせての調査が必要だと考察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の聞き取りが苦手な学習者への有用なリスニング教授法として脚光を浴びているシャドーイングだが、シャドーイングが英語リスニング力の向上に有益であることを研究結果として発表している先行研究は多いものの、シャドーイング指導時に注意が必要な点(発話速度)や、その実際の聞き取り力(TOEICリスニングスコア)への影響を、統計とインタビューの両面から分析している研究はほぼ皆無であるため、既存の先行研究では明らかにされてこなかった発話速度の影響や、英語が得意な学習者にもシャドーイングが有用なことなどを成果として発表した点において、既存の知識に有用な知識を追加している点において学術的意義は高いと言える。
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