研究課題/領域番号 |
16K16894
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
中川 恵理 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 特任助教 (20734940)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | fMRI / インタラクション / フィードバック / 社会的随伴性 / 第二言語学習 / 外国語学習 / 相互作用 / 語彙学習 / 言語産出 / 承認反応 / 心理言語学 / 第二言語習得 / 外国語教育 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
教師は学習者のパフォーマンスに応じてポジティブまたはネガティブな反応を返す。本研究では外国語での発話後に学習者が得る視覚的なポジティブ・ネガティブ反応の処理に関わる神経基盤を明らかにするため,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて脳活動を計測する実験を実施した。擬似英単語を音読後,聞き手である教師から反応が返されたとき,他者ではなく自己の行動に随伴していたときのほうがポジティブ反応はより嬉しく,ネガティブ反応はより嬉しくないと評定されることが示された。また,自他の別にかかわらず,ポジティブ・ネガティブ反応の処理にはそれぞれ右と左の初期視覚野が関与していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自分自身のとった行動の結果得られたポジティブな聴覚反応は,他者に向けられた同様の反応より「嬉しい」と感じられることが先行研究で示されていた。本研究では,聴覚以外の反応やネガティブな反応がどのように処理されているのかをその神経基盤とともに明らかにすることができた。本研究の社会的意義は,科学的なエビデンスに基づいた外国語学習・指導法の提案につなげることができるという点にある。また本研究は,外国語教育学的側面だけでなく,自己の行動に随伴した反応の処理に関わる神経基盤の解明という社会神経科学的な側面もあわせ持っており,この点において学術的意義をもつ。
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