研究課題/領域番号 |
16K16906
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安高 啓明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30548889)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 公事方御定書 / 徳川吉宗 / 大岡忠相 / 熊本藩 / 法の伝播 / 法認識 / 幕府法 / 写本 / 法概念 / 藩政資料 / 佐賀藩 / アーカイブ / 石井良助コレクション / 幕府法制資料群 / 大名家法制資料群 / 長崎奉行 / キリシタン / 博物館 / 日本史 / 基礎法学 |
研究成果の概要 |
徳川吉宗が制定した公事方御定書は、成文法典として近世法制史上で画期とされる。これまでの厳刑主義から一転して寛刑主義を採用したことから一部の幕府役人のみが閲覧することができた秘密法典だった。しかし、実際には多方面に流布していた実態が浮かび上がり、現在でも全国各地に存在する。そこで本研究では公事方御定書の流布の系統を探るとともに、当時の法概念の形成過程を検討した。そこには幕府の杜撰な公文書管理や法典を貪欲入手しようとした近世社会に生きる人々の姿があった。また、役人として職責よりも個人的由縁を重視したため公事方御定書が漏洩しているなど、近世における人間社会の実態も詳らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人と法の関係は、普遍的なものがある。法を制定するということは支配者による特権的事項であり、被支配者は法を入手するという構造が近世社会には築かれていた。今日のように情報公開が進んでいなかった江戸時代において、役人はもとより、町や村に住む人たちも大きな関心事となっていた。秘密にされれるほど、これを入手しようとする動きがあることは今日にもつながることであえる。今日の法治国家が形成される過程を、公事方御定書を素材に明らかにすることができたことは大きな意義と考える。
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