研究課題/領域番号 |
16K16908
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
三好 英樹 京都府立大学, 文学部, 研究員 (60757574)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 日本史 / 日本中世史 / 根来寺 / 学僧 / 聖教 |
研究成果の概要 |
中世後期における紀伊国根来寺は、地域の中核となる巨大な真言寺院であった。従来その発展要因として、周辺地域の人々が寺院経営の実務などを担う行人として入寺し、武力行使や流通・経済活動を活発に行ったことが重視されてきた。 しかし16世紀半ば、根来寺は「大学」として認識されており、周辺地域のみならず全国各地から多数の学僧たちが修学・修行のために集っていた。本研究では、中世根来寺の僧侶組織や、学僧の存在形態、その時代的な変遷を明らかにすることで、中世根来寺の「学山」(学問寺)としての形成と展開の過程を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中世後期、地域の中核となる地方寺院が出現し、紀伊国根来寺はその代表的な存在として位置づけられている。人びとが多数集う場としての地方寺院は如何にして形成されたのか。従来、その展開要因として、行人方による社会経済活動や武力行使などが注目されてきた。 しかし本研究では、周辺地域のみならず全国各地から根来寺へと惹き寄せられた学僧らの存在形態や時代的変遷を明らかにすることで、「学山」としての根来寺の形成と展開過程を考察した。中世後期の地方寺院の展開において、寺院の寺院たる所以、つまり寺院の根本的な存立基盤である信仰そして宗教に基づく視角にもよる理解の重要性を考えた。
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