研究課題/領域番号 |
16K16915
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
久野 譲太郎 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (10755391)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハイデルベルク大学 / ヴァイマール期 / 1920年代 / 日独学術・文化交流 / 留学史 / 学術交流 / ハイデルベルク / 日独学術交流 / 留学 / 日本史 / 近代史 / 思想史 / 教育史 |
研究成果の概要 |
本研究では、近代日本の学知形成に多大な影響を与えたとされながらも、従来全く顧みられることのなかった、ドイツ、ハイデルベルク大学との学術交流の実態を解明した。とりわけ本研究では、最も多くの知識人が留学したと言われる、ヴァイマール期に焦点を当てて解明した。 これにより、これまで存在さえ知られていなかった当地に残る多くの日本人知識人たちの資料が収集・整理されるとともに、これを通じて大正期以降の日本の学知形成過程と性格に関する新たな側面を解明するための基礎的データと条件が整った。現在、これらの具体的成果は研究論考および、全在籍者名簿と現存資料についての総合目録として作成、公開されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周知のように、近代日本にとりドイツは永く文化や思想の輸入元であった。なかでも大正期には、人文・社会科学の基礎づけや思想形成に対して極めて大きな役割を果たし、それは現代に連なる文化の重要なルーツをなしている。そしてその際、ベルリンと並び文化交流の中心を担った都市こそがハイデルベルクであった。事実この時期多数の知識人が当地に学び様々な学問や思想を吸収している。 それにも関わらず従来その実態は全く知られていなかった。そのため、本研究の成果は、近代日本の思想・文化の形成過程や性格についての新たな知見を提示し、ひいては現代社会と文化のあり方を歴史的に問い直す点で重要な学術的かつ社会的意義を有している。
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