研究課題/領域番号 |
16K16916
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 花園大学 |
研究代表者 |
平井 上総 花園大学, 文学部, 准教授 (20609721)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 検地 / 中世 / 近世 / 日本史 |
研究成果の概要 |
豊臣秀吉が行なった重要な土地政策として知られる検地について、検地の実施手法に関連する史料を収集して比較検討を行なった。 これにより、江戸時代の検地について、同じ名称の手法でもまったく異なる方法だったこと、同時期の幕府の手法と譜代藩の手法が異なっていたことなどから、江戸幕府の統制ではなく藩・地方独自に検地手法が変化していたことを明らかにした。 また、戦国時代には上位権力の影響による土地把握の変化と、戦乱を契機とする土地把握の変化の両面があったことを明らかにした。豊臣政権の場合は政権の影響による変化がかなり大きいことから、検地における豊臣政権の影響力の大きさをあらためて明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中世から近世にかけての検地手法の多様さと展開を明らかにしたものであり、豊臣期に偏りがちな検地政策の研究について、前後の時代から検討する視点を提示するなどの意義がある。それのみならず、戦国大名・豊臣政権・豊臣大名・江戸幕府・藩といった中世後期から近世にかけての支配権力の構造や政治史に関する研究に対しても、相互の関係を検討するための視角・手法を提示するものであり、大きな意義を持っていると思われる。
|