研究課題/領域番号 |
16K16924
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
朝魯孟 格日勒 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50759355)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 清代 / 外モンゴル / 内モンゴル / 牧地紛争 / 牧地 / 境界画定 / 駅站 / 遊牧 / 遊牧状況 / 東洋史 / ソム駅站 / 牧地分配 / 清朝 / 牧地境界の画定 / オボー |
研究成果の概要 |
主に「清代外モンゴルにおける駅站と旗との牧地境界画定過程の解明」、「清代外モンゴルにおける牧地境界画定から見た遊牧民の遊牧実態の解明」と「清代内・外モンゴル間における盟、旗の牧地境界画定経緯」等といった課題に取り組んだ。その結果、(1)駅站と旗との牧地境界は乾隆45年に画定されはじめ、同治年間にオボー設置等で完備されていくが、その駅站の牧地が不動の土地であったこと、(2)モンゴル遊牧民社会に新たに出現したオボーが牧地境界を可視化させる役割を有していたこと、(3)内・外モンゴルの隣接地における牧地境界画定は、雍正13年から始まり、同治、咸豊年間により完備されていったこと等々がわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)清朝がモンゴル地域における盟や旗の境界画定によってモンゴルを完全に分割支配していたことは、既に通説となっている。ところが、本研究成果によると、この盟や旗の境界画定政策は、清朝への帰属当初から実施されたわけではなく、盟旗間の牧地紛争が終息していく過程で徐々に外モンゴルへ浸透・定着していった。このように、本研究は現行の通説や理解等を正し、モンゴルの歴史研究に新たな知見・見解を加える等、学術的に貢献できる重要な意義を有する。 (2)本研究を通して、清代モンゴルにおける牧地紛争の事例に関する大量の公文書が日本語に転写・公開される。これによって、日本とモンゴルの文化・学術交流の促進に貢献できる。
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