研究課題/領域番号 |
16K16925
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
邉見 統 学習院大学, 文学部, 講師 (70756890)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中国古代史 / 漢代史 / 諸侯王 / 列侯 / 皇帝 / 漢代 / 前漢 / 陵墓 / 秦漢史 / 喪送儀礼 / 漢墓 / 東洋史 / 政治史 / 制度史 |
研究成果の概要 |
本研究は皇帝陵・諸侯王墓・列侯墓の比較を通して、皇帝・諸侯王・列侯の国家秩序における位置づけを探ることを目的とした。 まず皇帝陵・諸侯王墓と列侯墓の規模には大きな差異がある。一方で皇帝陵と列侯墓とは平坦な土地に墳丘を築く、諸侯王墓は自然の丘陵を利用して築かれることが多い。 こうした差異は漢帝国における皇帝・諸侯王・列侯の位置づけの差異を示すだろう。前漢の建国者の高祖劉邦は諸侯王に推戴されて漢王から皇帝に即位した。よって漢帝国において、諸侯王は極めて高い地位を有していたと言える。他方、列侯は二十等爵制の最上位の爵位であり、爵制上、皇帝に極めて近くにあった。こうした地位が立地に反映されたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では諸侯王陵・列侯墓の調査を行い、それを踏まえて論文の発表や学会報告を行った。本研究の成果として発表した論文・学会報告においては、列侯に関する政治史的問題を検討し、前漢の政治における列侯の位置づけや役割の変化を考察した。 列侯は漢代二十等爵制における最高の爵位であり、漢帝国において重要な位置にあった。本研究において、皇帝・諸侯王との対比から、列侯について政治史検討を行ったことは、漢帝国の国家構造の考察において意義を有すると考える。
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