研究課題/領域番号 |
16K16929
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 立教大学 (2017-2019) 東北大学 (2016) |
研究代表者 |
小坂 俊介 立教大学, 文学部, 特別研究員(日本学術振興会) (10711301)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 後期ローマ帝国 / 古代末期 / 内乱 / 政治史 / テオドシウス法典 / ローマ帝国 / 称賛演説 / ローマ / 歴史叙述 / アンミアヌス=マルケリヌス / ローマ軍 / ローマ皇帝 / コンスタンティヌス朝 / ウァレンティニアヌス朝 / テオドシウス朝 / 皇帝 / 戦後処理 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、西暦4世紀から5世紀にかけてのローマ帝国で起こった皇帝位をめぐる内乱とその戦後処理に注目し、内乱の勝者がどのようにして帝国支配の秩序を回復しようとしたのかを解明することだった。同時代のギリシア・ラテン語歴史叙述、皇帝を称えるための祝典で披露された称賛演説、そして皇帝が発布した法令史料の分析によって、帝位を争った皇帝、内乱およびその戦後処理に関するいくつかの局面を個別具体的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究は、内乱の終結を戦争状態の終了もしくは一方の皇帝の死と同一視し、その戦後処理に対してあまり関心を払ってこなかった。これに対し本研究は、内乱を戦った皇帝に対する同時代人の評価、また戦後処理の一般的方針とその期間の長さを解明し、今後の内乱研究に対する基礎データを整理・提供した点に一定の意義があった。また海外の研究成果を批判的に検討し、書評を通じて国内学界に紹介した点は、日本語圏に限定されるものの一つの貢献である。
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