研究課題/領域番号 |
16K16934
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
杵淵 文夫 東北学院大学, 文学部, 准教授 (30637278)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 西洋史 / オーストリア / 通商政策 / 中欧 / 中欧構想 / 経済圏 |
研究成果の概要 |
本研究は、世紀転換期オーストリアにおいて中欧諸国間の経済連携が構想された経緯を、経済団体で展開された通商政策論に着目して明らかにしようとするものである。その結果、次の3点を解明した。第一点目は1897年以降のアメリカの保護貿易がオーストリア農工業の利害を脅かしたこと、第二点目は対抗措置として「中欧経済圏構想」は農業と工業の団体の協力によって形成されたこと、第三点目はドイツとの市場競争を避けるために、関税同盟は支持されなかったことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は広域経済圏の形成過程への問題関心および視野のもとに行われた。本研究は、経済圏としての「中欧」の構想が世紀転換期にオーストリアの経済団体の間で検討され、組織的活動へと展開していたことを示した。従来のドイツ視点からの「中欧」研究や外交政策中心の研究では見落とされがちであった点であるが、「中欧」構想および欧州の広域経済圏の歴史的展開について理解を深めるものになる。
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