研究課題/領域番号 |
16K16935
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
高橋 亮介 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | エジプト / パピルス / 古代末期 / ローマ帝国 / ローマ軍 / 農村 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
本研究は、エジプトから出土するギリシア語パピルス文書を用いて古代末期の農村社会の状況を明らかにするために、4世紀のファイユーム地方由来の3つの文書群を最新の研究成果に照らし合わせて分析した。古代末期の衰退状況を示すために言及されることの多い当時のファイユーム地方は、個々の村落や家族の置かれていた状況や地方内の地域差や砂漠地帯との関わりを考慮して慎重に理解されるべきであり、また帝政前期との連続性も重視されるべきである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、国際的にも国内においても研究の進展が著しい地中海世界の古代末期研究について新たな光を投げかけるものである。いまだ十分に論じられることの少なかった農村社会の状況を、エジプトから出土するギリシア語パピルス文書から明らかにしようとした。ただし、豊富な史料と多くの先行研究の精査からは、古代末期に先立つローマ帝政前期からの急激な変化を見出したり、なんらかの画一的な社会像を提示するには慎重にならざるを得ず、むしろ多様性が浮かび上がってくるのである。
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