研究課題/領域番号 |
16K16939
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 学習院大学 (2018) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
鈴木 舞 学習院大学, 付置研究所, 助教 (90773226)
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研究協力者 |
廣川 守
三船 温尚
飯塚 義之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中国 / 青銅器銘文(金文) / 製作技法 / 字体・書体 / レプリカ法 / 鋳型製作 / 鋳造実験 / 実験考古学 / 殷周青銅器 / 書体 / 字体 / 鋳造技術 / 製作技術 |
研究成果の概要 |
本研究は、泉屋博古館の所蔵する殷周青銅器銘文を主な検討対象として、銘文鋳型のレプリカ作成とその顕微鏡観察、製作実験を通じて、当該期における銘文製作法を解明することを目的とするものである。その結果として、原型への文字陰刻を主体とし、長文銘の製作では消失原型を用いることでこれに対応すると同時に、鋳型への直接施銘法が併用されていた可能性が明らかになった。また、銘文の書体差には、このような銘文製作法の違いが反映されていると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで未解決であった殷周青銅器の銘文鋳型の製作法について、日本国内所蔵のコレクション資料に対して、レプリカ法を導入することにより、原型施銘/鋳型施銘の2パターンの存在を提示すると共に、銘文の書体差に製作技法の差が反映されている可能性を明らかにした。今後、出土情報をもつ資料に対して、同様の検討を進めていくことで、殷周時代の文字製作技法の系譜を解明できる可能性があり、東アジアにおける漢字文化の系譜を解明する一助になると考える。また、青銅器への「レプリカ法」導入という新しい方法論の提示にも意義がある。
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