研究課題/領域番号 |
16K16945
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平原 信崇 早稲田大学, 會津八一記念博物館, その他(招聘研究員) (60731180)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 民族考古学 / 土器 / 土器づくり / パプアニューギニア / イーストケープ / 考古学 |
研究成果の概要 |
研究成果から、イーストケープにおける土器の類型化のメカニズムは次のようにまとめることができる。土器の製作技術は母娘関係など血縁を通じて系統的に継承される。この垂直方向の技術の伝達を基盤とし、儀礼やキドコに伴う複数の製作者による集中的な共同製作を通じ、ある特定の技法は親族集団の成員を中心に伝達され、斉一性が高い土器群を生み出す母胎となる。水平方向への技法の伝達を促すもうひとつの因子が婚姻である。婚姻を契機とする製作者の移動により、ある特定の技法は概ね通婚圏に相当する空間的な拡がりを有する。その一方で、通婚圏を超えて異系統の技術の導入をもたらす要因にもなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、斉一性が高い土器群の生成メカニズムの解明という考古学的課題に則して、土器製作システムの技術的側面だけではなく、その背景にある親族組織や婚姻関係といった社会的要因を追究している点にある。
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