研究課題/領域番号 |
16K16956
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
陳 林 広島大学, 現代インド研究センター, 特任助教 (40730544)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 構造転換期 / 労働力移動 / 空間構造 / 中国 / 労働力争奪 / 還流移動 / 農家分化 / 小地域 / 第2世代出稼ぎ労働者 / 農業主導型農村 / 山間部 / 空間的価値 / 素材産業 / 珠江デルタ / 農村労働力 / 大都市 / 労働市場 / 分断構造 / 労働集約型製造業 / 労働力不足 / 移動チャネル / 都市化 / 不動産開発 / 社会的要因 / 経済的要因 / 中小都市 / 経済地理学 / 人文地理学 / 経済構造の転換 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は構造転換期の中国における経済構造の再編に伴う労働力移動のメカニズムと空間構造を捉えることである。2000年代以降中国の省間流動人口は経済的要因による移動がより顕著となり、東部地域へのさらなる集中をもたらした。また、東部地域内部においては労働力の争奪が発生し、内陸地域からの労働力転出は南部の珠江デルタから東部の長江デルタへシフトする傾向が観察された。一方、内陸地域の一部の省は都市経済の発展により労働力の東部地域への流出を抑制されたことも判明した。さらに、製造業企業の空間的拡大および農村地域における商業農業の発展は新たな就業機会を創出し、農村労働力の移動性に一定の影響を与えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の1つは中国の労働力移動が従来の内陸農村地域から沿海都市地域への一方的な移動ではなく、出稼ぎ就業の行動が多様化していることを解明できた。2つ目は農村地域において経済基盤の確立が進んでいることで、農家による経済機会へのアクセスが増加し、農村労働力の流出抑制、あるいは、出稼ぎ労働者の回帰をもたらしていることである。上記の成果は近年中国の経済構造の転換と人口移動の最新動向を知るには有意義である。
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