研究課題/領域番号 |
16K16961
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京大学 (2021) 茨城大学 (2016-2020) |
研究代表者 |
塚原 伸治 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (30735569)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 商店街 / 地方都市 / 近現代史 / 民俗誌 / 福岡県 / 千葉県 / 民俗学 / 香取市 / 柳川市 / 柳川 / 商慣習 / 日常 / アジア・太平洋戦争 / 柳川新報 / エスノグラフィ / 中小企業 / 伝統 |
研究成果の概要 |
本研究では、具体的な地方都市商店街の事例研究を通して、商店街の誕生と展開、そして終焉を迎えつつある現在までを100年のスパンで描き出した。特に、以下の3点を明らかにした。(1)商店街が過去を引き継ぎながらも様々な偶然に導かれて成立したこと。(2)20世紀後半に商店街が展開したプロセスは、必ずしも長期的な安定ではなく、予想以上に不安定な状況のつながりとしてあったこと。(3)商店街が衰退し終焉に至った筋道は、約40年間にわたる長期的な変化の結果であり、商店主たちによる社会関係や家業継承をめぐる軋轢などを反映していること。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
商店街という対象には近年急激に関心が向けられつつあるが、成果の中心は政策や制度の運用についての関心にもとづく歴史学的研究であり、現地調査による現状把握の研究は乏しかった。また、そのような研究方法に起因して、個々の商店主がどのような関係の中でどのように生きているのかという点にまで迫った研究は行われていなかった。それに対して本研究では、歴史学的手法と民俗誌を組み合わせることで、学際的な商店街研究に新しい視点をもたらすことができた。
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