研究課題/領域番号 |
16K16966
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山崎 吾郎 大阪大学, COデザインセンター, 准教授 (20583991)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 医療人類学 / 制度 / 自然と文化 / 身体 / 環世界 / 身体変容 / 科学技術と社会 / 自然の人類学 / 技術 / 医療 / 終末期医療 / 臓器移植医療 |
研究成果の概要 |
本研究では、現代医療の場面でみられる身体への技術的介入の諸形式を検討することで、人為性と自然性といった従来の認識フレームワークの諸前提を再検討した。特に、行動経済学の知見を用いた制度的な介入のあり方や、環世界論に着目した人類学的技術論について検討を行った。技術的介入の形式を問うことは、価値や秩序の変容が、個人の身体にとどまらず、社会体(social body)の変容を理解する上でも必要になる。そしてこれは、AIをはじめとする新技術の社会受容を考える際にも避けてとおれないテーマとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の社会は知識基盤社会であり、科学技術の応用によって生活環境にも大きな変化がもたらされる。このとき、技術的な解決は、別のコンテクストで別の問題を生み出すことがわかっており、現代社会の理解には、そうした動態をとらえるための一貫した技術観が必要となる。新技術の導入にともなう倫理的問題やリスクの問題も、人間性や人間の本姓に立ち返ることでは扱いきれないのが実情であり、技術に根ざした人間性を理解するための概念と方法が必要になる。環世界論は、こうした技術論を展開するうえで重要な視点をもたらしてくれる。
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