研究課題/領域番号 |
16K16967
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
宮脇 千絵 南山大学, 人文学部, 准教授 (30637666)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モン / ミャオ族 / 装い / 民族衣装 / 消費 / 中国 / 雲南省 / 流通 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
中国雲南省を中心に、貴州省、ベトナム、ラオスにおいて、モン(ミャオ族)の既製の「民族衣装」が、いかに流通、消費されているかに関してフィールド調査を実施し、その成果を、国内外の学会発表、論文等によって発表した。モンが居住する国境を跨いだ地域では、近年「民族衣装」の素材やデザインの変化が顕著であるが、その変化は、当地のモンの人々によるエスニシティの再解釈が大きく作用していることが明らかになった。本研究では、ローカルに根ざした小規模だが国境を越えた流通と消費の動態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化人類学の視点から新たな消費文化論の確立を目指していた本研究では、中国雲南省およびその周辺地域におけるモン衣装の生産、流通、消費の考察をおこない、ローカルな文脈に根ざしたその動態を明らかにした。本研究では、現代的な商業活動における「民族衣装」の意味とその位置づけ、商業活動と「民族衣装」の表象との相互関係、およびこれら商業活動を促進させるモン女性の稼得労働の実践について考察した。本研究の意義は、消費を切り口として「民族衣装」とは何かを明らかにすることで、文化人類学から現代消費文化を論じる枠組みを提示したとともに、装いの文化論の外縁の拡大させたことにある。
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