研究課題/領域番号 |
16K16983
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
公法学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福岡 安都子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80323624)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 近世自然法論 / 主権・人権の歴史 / ヒストリオグラフィ / 西洋立憲主義 / グロティウス / ホッブズ / スピノザ / フベルス / 聖書解釈 / 良心の自由 / ウルリクス・フベルス / コンスタンティヌス大帝 / フーゴー・グロティウス / トマス・ホッブズ / ベネディクト・スピノザ / 公法史 / 宗教と法 / 主権論 / 自然法論 / Biblical Argument / Secularization / 人権史 / 主権・人権の起源 |
研究成果の概要 |
本研究を通じ、17世紀初頭のレモンストラント論争で展開された国家・教会関係論が、同世紀中葉、英国の内戦の影響で改革派教会との軋轢が再燃する中、国内におけるホッブズ受容と合流しつつ再復活したこと、また、この文脈の中で、スピノザの聖書解釈が、ホッブズとの比較においてのみならず、上記論争の遺産を含めた、複線的な発展の産物として解釈し得ることが示された。同様にフベルスの国家・教会論についても、こうした宗教的・政治的磁場の中での立ち位置がより明確にされた。これらを通じ、国家論の世俗化及び人権の成立というヒストリオグラフィ上の論点について、背景史実考証とテクスト読解を組み合わせるアプローチが提示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、今日の我々にとって極めてレレヴァントな国家と自由の問題を争点とする歴史上の論争について、当時の宗教的語彙の中に包み込まれているその含意を、どのように読み解き、どのように我々の言葉に翻訳してくるか、という課題に取り組むものである。今期は特に、その成果を英語で表現し、国際的に発信することに力を注いだ。
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