研究課題/領域番号 |
16K17025
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐野 智也 名古屋大学, 法学研究科, 特任講師 (30419428)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 民法の立法沿革 / 19世紀ヨーロッパ法 / 外国法の翻訳 / データベース / 近代法制史 / 商法史 / 江戸以前の法 / ネットワーク分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、民法典編纂の基礎となった様々な情報を網羅的に特定し、情報相互の関係性と内容を分析し、立法沿革を多角的に明らかにすることを目的としている。民法の参照立法例の特徴を示すために、商法との比較をおこなった。これにより、民法は、商法に比べればドイツの参照割合がかなり低いことや、民法・商法ともに共通して参照回数が多い国などが明らかになった。さらに、原案と参照立法例との関係を明らかにするため、類似度による検討をおこなった。 また、本研究の調査で明らかになった立法関係資料は、閲覧の仕組みを構築し、Web上で公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来から、日本民法典の規定の由来や外国法の影響については、多くの研究が存在しているが、参照立法例と明治民法の関係については、ほとんどわかっていなかった。商法の参照立法例と比較することで、明治民法の参照立法例の特色を明らかにした。また、明治民法と参照立法例の内容がどの程度共通しているかを検討するため、類似度による定量的な検討を試みた。この2種類の検討は、これまでなされていなかった、全く新しいアプローチである。 また、明治民法の起草過程における多種多様な資料を確認できるデータベースを構築した。従来は、専門家が多くの時間をかけて行わなければならなかった調査を、多くの人が容易にできるようになった。
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