研究課題/領域番号 |
16K17046
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森川 想 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (10736226)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 住民移転 / 用地取得 / 公共政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、スリランカの高速道路建設に伴う住民移転を対象とし、土地を公共目的のために負担する経験を持った住民が、その後移転に対する認識をどのように変化させたのか、また、これからそのような負担を経験する住民に、既に経験した住民の生活再建の様子を伝えることにはどのような効果があるのか、について分析を行った。研究の結果、移転直後に積極的な認識を持っていた住民も5年後には消極的な認識を持つ場合もあるなど、用地取得に対する認識に差が発生しており、こうした認識の差にはマインドセットが影響を与えていること、過去の移転の情報を伝えることは、こうしたマインドセットに変化をもたらす可能性があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象地域であるスリランカでは、現在高速道路の建設が盛んに行われている。このうち、開通済みの南部高速道路については、申請者が2010年に実施した調査のデータがあるため、事業前後の住民の認識変化に関するデータの取得が可能であり、通常は難しい移転直後から数年間にわたる住民の認識変化に着目してその特徴を分析することができた。 また、本研究からは、新規の高速道路建設計画において、過去の経験を活かした制度設計が必ずしも十分でないという実践的な問題に対し、フィールド実験を取り入れた調査を行うことで、過去の経験の共有による人々の認識変容(マインドセット醸成)の政策的可能性が示された。
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