研究課題/領域番号 |
16K17054
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
古賀 光生 中央大学, 法学部, 准教授 (50645752)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 比較政治学 / ポピュリズム / 西ヨーロッパ / 政党政治 / 右翼ポピュリスト / 急進右翼 / オーストリア / 極右政党 / 右翼ポピュリスト政党 / 急進右派 / 連立政権 / 政党システム論 / 西ヨーロッパ政治 / 比較政治 / 政党研究 / 排外主義 / 権威主義 / 西欧政治 / 連立理論 / 政党組織論 |
研究成果の概要 |
西欧の右翼ポピュリスト政党の連立参加の可否は、既成政党、特に保守政党の対応に大きく左右されることが判明した。保守政党は、右翼ポピュリスト政党の状況を判断しつつも、自党の動員戦略の一環として連立構築を決定する。動員戦略を左右する変数は数多いため、右翼ポピュリスト政党の行動のみからは説明が難しいことも分かった。 右翼ポピュリスト政党の連立政権内の影響力は、保守政党との関係に左右される。「右翼ポピュリストの影響」は、単なる政策的なアウトプットのみならず、保守党の動員戦略まで視野に入れて議論すべき対象であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、政策的なアウトプットを中心に、右翼ポピュリスト政党の影響力を過小評価するものが少なくなかった。たしかに、実際の政策は、右翼ポピュリスト政党の力だけで形成されるものではない。しかし、保守政党との連立政権内部での活動のみならず、保守政党に連立構築を判断させるに至るまでの過程において、右翼ポピュリスト政党が保守政党に及ぼす影響力を過小評価すべきではない。 具体的な影響の検討については今後の課題ではあるものの、右翼ポピュリスト政党の影響力を検証する際の視座として、保守政党との関係性を論じることの重要性が明らかになったものと考える。
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