研究課題/領域番号 |
16K17058
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 法政大学 (2019) 北海道大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
油本 真理 法政大学, 法学部, 准教授 (10757181)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ロシア / 選挙 / 権威主義体制 / 与党 / 選挙不正 / 抗議運動 / 選挙権威主義 / リベラル・デモクラシー / 選挙民動員 / ポピュリズム / 反体制派 / 反汚職 / 政権批判 |
研究成果の概要 |
本研究は、現代ロシアにおける選挙操作とそのリスクについての検討を試みたものである。具体的には、選挙後に抗議運動が盛り上がりを見せた2011-12年選挙サイクル(2011年下院選挙・2012年大統領選挙)について、選挙をめぐる政権と反体制派の攻防、そして与党「統一ロシア」と選挙の正統性との関連に関する考察を行ったのち、同選挙サイクルと2016-18年選挙サイクル(2016年下院選挙・2018年大統領選挙)、また、地方レヴェルの選挙の例として市長選挙の比較検討を行った。本研究からは、ロシアにおける選挙操作の実態と、これが政治争点化するメカニズムが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は以下の三点に求められる。第一に、本研究は、選挙操作の実態およびそのリスクに関する既存の議論の精緻化と発展に寄与するものである。第二に、本研究は、政権・与党陣営による選挙操作の検討に加え、野党側による選挙不正の争点化や市民の抗議運動の影響にも目配りすることにより、選挙権威主義体制が抱えるリスクの動態的な把握を可能にする。第三に、本研究は、プーチン政権の強靭性と脆弱性のよりよい理解に資する。
|