研究課題/領域番号 |
16K17089
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
坂根 みちる (小阪 みちる) 上智大学, 国際教養学部, 准教授 (50612082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 国際景気循環 / 国際相対価格 / 輸出企業 / 輸出財バラエティ / 実質為替レート / マークアップ / マクロ経済学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、企業の輸出決定に関する行動がどのように国際景気循環の変動及びマクロ経済変数の国際的な相関に寄与するかについて、貿易財バラエティ数の変動や、マークアップの変動の効果に着目し、2国動学的確率的一般均衡モデルの枠組みを用いた分析を行った。主要な研究成果として、貿易開放度と、政府支出増加の実質為替レートに与える影響との関係についての分析の中で、貿易財バラエティ数の変動のチャネルが重要となるケースが、国際金融市場の特性に応じて現れることを示したことが挙げられる。また、市場の参入規制の緩和を仮定した場合、マークアップの変動チャネルがどのように働くかについても分析を発展させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、企業の輸出決定に関する行動が、景気循環の増幅及び、マクロ経済変数の国際的な相関にどの程度の重要性を持って寄与しているのかという問題に対し、政府支出の変化を仮定した分析において、実質為替レートのチャネルを通じて、貿易財バラエティ数の変動が重要となるケースを示すことができた。また、国際貿易論で多く議論されてきた、マークアップ変動に関する仮定を、市場参入規制緩和の効果を分析するためのマクロモデルに応用することができた。この成果により、先行研究で議論されてきた、国内政策及び需要・供給ショックの国際景気循環への伝播効果に関し、新たな知見を得ることができる可能性があることを確認できた。
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