研究課題/領域番号 |
16K17090
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
釜賀 浩平 上智大学, 経済学部, 准教授 (00453978)
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研究協力者 |
アスハイム ゲイアー
ボッサール ウォルター
ジュベール ステファン
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 世代間衡平性 / 人口倫理 / 功利主義 / 平等主義 / 公理的分析 / 社会的選択理論 / 厚生経済学 / 世代間持続可能性 |
研究成果の概要 |
人口変動を伴う超長期の社会・経済政策の設計および評価を行う際に不可欠となる,人口変動を考慮した世代間の利害調整を可能とする規範的評価尺度について理論研究を行った.主な成果は以下の三つである.第一に,有限の可変人口規模に対する評価尺度を無限の人口規模への評価尺度として拡張する一般的な関係性について,それらが満たす規範的性質という観点から明らかにした.第二に,功利主義および平等主義が満たす規範的性質の差異および共通点を明らかにした.第三に,無限の人口規模を扱える功利主義的評価尺度として,これまでにない新たな評価尺度の定式化およびその規範的性質を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在世代から続く各世代の人口変動は,年金制度をはじめとした様々な制度の持続可能性に影響をもたらし,また,移民政策などを検討する際にも慎重に考慮されるべき点となる.また,気候変動による将来世代の人口の変化も無視することはできず,気候変動に関する環境保全政策を検討する際にも各世代の人口変動は考慮されなければならない点である.本研究で明らかにされた諸結果は,どのような評価尺度を用いて超長期の社会・経済政策を設計および評価を議論すればよいのかを示している.
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