研究課題/領域番号 |
16K17093
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
三浦 慎太郎 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (80632794)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ゲーム理論 / 戦略的コミュニケーション / チープトークゲーム / 説得ゲーム / シグナリングゲーム / 均衡選択問題 / 階層構造 / 情報的頑健性 / 説得ゲームゲーム / 均衡選択 / 経済理論 / 情報の経済学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では非対称情報下における戦略的な情報伝達問題を,伝言ゲームのような階層構造を持つ環境を含む広義の二段階ゲームとして分析した.具体的には純粋理論研究として複数均衡が生じた場合の均衡選択問題に取り組み,既存研究での手法が上手くいかない環境下での解決策を提案した.またモデルの情報構造に関する仮定を緩め,既存結果の情報的頑健性についても議論した.応用理論研究としては,選挙におけるマスメディアを通じた情報伝達や意思決定権限配分に関する組織内での情報伝達などに取り組んだ.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じてこれまで以下の二点を明らかにした点が本研究成果の学術的意義である.第一に既存研究において研究蓄積が乏しいクラスにおける均衡選択問題に対して一つの解を与えた.第二に選挙におけるマスメディアの役割や権限移譲をめぐる組織内の情報伝達など,具体的な問題に対して一定の理論的結論を得ることに成功した. 本研究の成果は,現実社会における情報伝達問題を理解する上で欠かすことのできない知見を提供することに寄与する.例えば今後更なる発展が予想されるSNSを通じた人々のコミュニケーションを分析する際の基礎的枠組みを提供することが期待される.
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