研究課題/領域番号 |
16K17109
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 慶春 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (30748520)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | イノベーション / 競争政策 / 特許政策 / 経済成長 / 特許ライセンス / 市場競争 / 知的財産権政策 / 競争促進政策 / 経済政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、研究開発の生産性に異質性がある企業数が内生的に決定するモデルを構築し、競争政策とイノベーションの理論的解明を行った。その結果、市場競争の激しさの度合いとイノベーションの間に逆U字または負の関係があることが明らかになった。これは実証研究とも整合的である。また特許保護の強化政策がイノベーションに与える影響の分析も行った。その結果、特許保護がイノベーションを促進するかどうかは市場競争の激しさの度合いに依存することが判明した。これは競争政策と特許政策のポリシーミックスが有効であることを示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業が新製品や新技術を開発するイノベーションは長期的な経済成長にとって不可欠なものである。本研究ではそうしたイノベーションを促進するためにはどのような産業政策が有効であるかを理論的に分析した。本研究の結果は、企業間の市場競争を促す規制緩和政策はむしろイノベーションを減退させてしまう恐れがあることを示唆しており、現在の市場競争の度合いがどの程度のものであるかを把握した上での政策実行を強く推奨するものである。
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