研究課題/領域番号 |
16K17120
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
中澤 克佳 東洋大学, 経済学部, 教授 (20453855)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人口動態 / 社会動態 / 高齢者 / 介護移住 / 介護保険制度 / 地方財政 / 社会保障 / 移動 / 地方財政制度 / 高齢者の社会動態 / 介護保険 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまであまり注目されてこなかった高齢者の社会動態(地域間移動)に着目したものである。高齢者の移動要因として「福祉移住仮設」を設定し、介護が必要となる後期高齢者が、介護福祉施設が量的に豊富な自治体へ移動していることを定量的に明らかにした。また、介護保険制度の制度設計に反して、高齢者の移動は移動先の自治体の要介護度などに影響を与えていることを明らかにした。 さらに、自治体や諸外国へのヒアリング等の調査を通じて、わが国の介護保険制度のあり方について考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、これまであまり考慮されてこなかった高齢者の社会動態を定量的に把握したことである。高齢化に伴う(地域レベルの)問題は、これまで居住している人々が高齢化していく現象や、若者が流出していく現象に注目が集まってきたが、高齢者が移動することについてはあまり考察がなされてこなかった。本研究では、高齢者の地域間移動の通時的な動向や、要因分析に踏み込んだ研究として意義深い。 それに加えて、介護保険制度を中心とした諸制度が、高齢者が移動していくことを前提にはしていないことを指摘し、そのあり方を再検討している点で、政策的・社会的意義が高いと考える。
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