研究課題/領域番号 |
16K17146
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
財政・公共経済
|
研究機関 | 立命館大学 (2018-2019) 独立行政法人国際協力機構(研究所) (2016-2017) |
研究代表者 |
関 麻衣 立命館大学, 経済学部, 准教授 (70771468)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 若年失業 / スキルミスマッチ / 学位インフレ / 女性の就労 / エジプト / スキル・ミスマッチ / Arab Spring / E-JUST / Arab Spring / 労働経済学 |
研究成果の概要 |
高学歴者の若年失業についてはまず、カナダのデータを元に解析した結果、スキルミスマッチの問題が根本原因と判明。一方、エジプトの労働データからは特に女性が高失業率であるという点に特異性が見られた。現地での関連官庁および研究者からのヒアリングによって、公的機関での安全な職場環境での就業のみを希望し、それ以外の職場では非就業を希望する、という安全な労働環境への強い選好が影響していることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高学歴者の若年失業問題は先進国のみならず、中進国においても課題となっている。カナダの分析ではICTショック後のスキルミスマッチが原因と分かり、高等教育の質向上が政策課題と結論づけられた。これは日本にも分析を拡張したい。一方で、エジプトの分析では、スキルミスマッチだけでなく、女性の就労における安全な職場への強い選好という要素が浮き彫りになった。この点はエジプトのみならず、濃淡はあるものの、中進国含む途上国全体の女性の就労政策を検討する上で重要な課題といえる。今回の研究を通じて、女性の就労および通勤ルート選択分析における安全コストを加味した労働政策分析の必要性が明確化した。
|