研究課題/領域番号 |
16K17153
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 東京工業大学 (2018) 千葉大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小笠原 浩太 東京工業大学, 工学院, 准教授 (00733544)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 公衆衛生 / 人口変動 / 人的資本 / 人口動態 / 社会疫学 / 疾病 / 経済史 |
研究成果の概要 |
日本の死亡率は1920年頃から減少に転じ、戦後に至るまで継続的な低下を記録した。とりわけ消化器系疾患による死亡者の割合は、近代水道の導入が進んだ1920年代以降に大きく低下したことが知られている。しかし、近代水道の普及と人口動態の関係については、これまで研究が進んでいなかった。本研究では、1920-1930年代における日本の都市部で導入された近代水道が、死亡率に与えた影響を定量的に分析した。都市別パネルデータを新たに構築し、史料に基づく計量経済モデルについて統計解析を行った結果、近代水道の普及は死亡リスクを減じるが、その処遇効果は一定ではなく異質性をもつことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかにされてこなかった、19世紀初頭の日本における死亡リスクの低下要因のひとつが解明された。飲料に適した水を供給する水道設備の導入が、発展途上の経済における死亡リスクの低下に(異質性をもちながらも)貢献するという事実は、開発研究にたいしても有意義な示唆を含むものであり、社会的意義は大きい。なお、本研究を通して得られた研究業績のほとんどは、査読付き国際学術誌に論文として掲載されている。これは、本研究課題を通して得られた学術的成果が、国際的に評価されたことを意味している。
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