研究課題/領域番号 |
16K17157
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
君塚 弘恭 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授 (70755727)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 近世フランス史 / ブルターニュ / 農村社会史 / 物流史 / 居酒屋 / 18世紀 / 社会経済史 / ヨーロッパ史 / フランス史 / ブルターニュ地方 / 農村社会 / 消費 / 小売商人 / 商業史 / アルコール飲料 / 酒類小売業 / 流通史 / 酒税 / 経済史 |
研究成果の概要 |
本研究は、ブルターニュ地方を事例として、18世紀後半のフランスの農村部における種類小売業の展開について検討した。第1に、農村の居酒屋は、流通の拠点となる市場町や街道沿いに開かれた。また、農村の居酒屋には、年間を通じて開かれたものと定期市や祝祭にあわせて開かれたものが存在した。第2に、販売されたアルコール飲料は、ブルターニュ半島東部と西部では主に葡萄酒、半島中部では主にシードルであった。第3に、居酒屋で酒を消費したのは主に教区内に住む自作農や農業労働者、定期市のために教区外から来た商人であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、第1に、ブルターニュ地方の農村における居酒屋の活動分析を通じて、これまで不明であった近世フランスの農村社会における酒類小売業者の営業実態を明らかにし、アルコール飲料が農村の消費者にどのように消費されたかを具体的に示した。第2に、本研究は、農村から都市へ向かう商品の流れのみでなく、都市から農村へ向かう流通のあり方、流通における都市と農村の相互関係を流通の観点から検討した。 以上2点から、本研究は、ブルターニュ地方を例として、農村における日用品や食料品の流通構造を歴史的に解明する基礎的な研究成果を提供できたと考えられる。
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